電動アシスト自転車に興味はあるけど、初めてなので乗りこなせるか不安……という人もおられるでしょう。
非電動の自転車とはどの程度、乗り心地が違うのか、乗ったことがなければなかなか想像ができませんから、いきなり購入するのをためらう気持ちも当然です。
そんなときは試乗してみることをおすすめします。
結論から言うと、電動アシスト自転車がまったく初めてという人は、試乗したほうがいいでしょう。
非電源の自転車と電動アシストの使用感の違いをどの程度感じるかは個人差があります。このあたりは、実際に経験してみないと、想像だけでは掴みにくいので、やはり試乗してみるのがいちばんです。
電動アシスト自転車が、非電源の自転車と大きく違う点が、次の2点です。
「漕ぐ力にアシストが加わること」は、もちろんそれこそが電動自転車の最大の特徴でメリットですが、乗った経験がないと、どのようなものなのか、なかなか想像できない部分でもあります。
逆に、実際に体験してみるとすぐに理解でき、電動自転車のメリットを実感できるでしょう。
しかし、慣れていない人は漕ぎ出しの加速が怖く感じられる場合もあり、一度、試しておいたほうが無難です。
「重さ」についても、人によってはデメリットを感じてしまう部分です。走行中はアシストが働くので問題ありませんが、押して歩く場合や、スタンドを立てるときに苦労するという人もいます。
試乗ができたら、次のような点についてチェックするのがいいでしょう。
必ず、実際に走行してみて、漕ぎ出しや、加速、停止といった場面で、電動アシストがどのように働くかを感じてみましょう。
また、走行せずに、スタンドを立てる、押して歩くなどが問題なくできるか、サドルにまたがって足が地面につくかなど、自転車の重さやサイズを確認します。
家族で共有するときは、体格的に小柄な人が安全に乗れるかどうかをチェックします。
必要に応じて、ショップスタッフのアドバイスを聞いてください。
では、電動自転車を試乗したいときは、どうすればいいでしょうか?
大きく、次のような3つの方法があります。
メーカーやショップが、電動自転車の試乗会を催していることがあります。
主催者のホームページなどで事前に告知されていますから、都合が合えば参加してみましょう。多くは無料で参加できますが、イベントによっては事前申し込みが必要な場合もあります。
ショップやその他の会場(広場など)で試乗用の自転車に乗って試すことができます。
メーカー主催のものであれば、誰よりもその自転車に詳しいメーカーのスタッフに詳しい話を聞けるチャンスでもあります。
なかには、サイクリングツアー形式のイベントもあります。こちらはお試しというよりは、実際に電動自転車に乗って楽しむことが目的ですが、購入前に自転車を試せる機会には違いありません。ツアー形式の場合は、有料のイベントが主流です。
試乗可能な店舗で、試乗をするという方法です。店頭での試乗は無料ですし、自分の都合の良いときに店舗を訪ねればいいので、気軽に試せます。
自転車専門店のほか、家電量販店など、多くのショップで試乗ができますが、店舗の立地や規模によって試乗対応ができないお店もあるので、事前に確認しておくのがいいでしょう。
店舗によっては店内に試乗用コースを設けているところもあり、坂道の走行感覚などを試せるところもあります。
一部のショップでは、出張試乗やデモ機の貸出しを行っているところもあるようです。
これは、試乗用の自転車をショップから持ってきてもらい、自宅周辺で試乗ができたり、短期間、試乗車を借りて試せるという仕組みです。
対応しているショップは多くはなく、有料の場合もありますが、可能なショップが近くにあれば選択肢のひとつとして検討できます。
また、購入前のお試しとして電動アシスト自転車のレンタルサービスを利用するということも考えられます。
レンタルして実際に生活シーンの中で使ってみれば、店頭での一回のお試しではわからない、日常的に利用した場合の使用感がよくわかります。自宅周辺の坂道など、実際の環境の中での使い心地も判断できるでしょう。
レンタルである程度の期間、使い続けることで、自分の生活に電動アシスト自転車どの程度なじむのか、確かめることが可能です。ただし、レンタルサービスはレンタル期間に最低利用期間の決まりがあることがほとんどです。事前に確認の上、利用してください。
[自転車マメ知識] 2024年3月11日